卒業単位を取得するためにバイトを深夜から夜に変えて、大学の授業に出席するつもりだった。
しかし、この○谷スペイン坂のお店のバイトがあたかも本業のようになってしまった。
あれだけ熱中していた芝居からすっぱり足を洗ったので、他にそれを求めていたのかも知れない。
本来午後6時~午前0時のシフトのはずなのに、気がつくと午前8時からお店に入ってラストまでいることもしばしば・・・。
オープン当初で人手が足りなかったのもあるが、
私は見かけによらず・・・?勤勉である(過去を知っていらっしゃる方は突っ込まないようにお願いします・・・)。
と言うより、自分が好きだと思えること、自分にしかできない事だと思った事、自分に責任を与えられた事になると我を忘れる・・・
そうして周りに迷惑を掛ける・・・m(--)m。
今でも変わっていない・・・
(色んな方々に迷惑を掛けてしまっている自分に反省・・・)。
そうしていながら、自分から興味を失ったこと、別に自分が必要とされていないと判断したことに対しては急激に醒める・・・そして
冷める。
芝居の世界とすっぱり縁を切ったのも、そんな私の性格ゆえであった。
とにもかくにも環境が変われば人も変わるもんである・・・?(矛盾してますか?)
それまで
芝居とホストクラブまがいのお店しか知らなかった私にとって、今回のお店は新鮮だった。
東京は私大の付属女子高校が多い。エスカレーター式に大学や短大に上がれるので、高3ともなると受験地獄もなく、アルバイトして卒業旅行(高校の・・・)の資金を貯める女子高生たちが多かった。
そんな女の子たちが、この○谷スペイン坂のお店にアルバイトとして入ってきているのである・・・(営業成績が不振な部署に女性アシスタントを入れた途端、成績が急上昇すると言う風説が、まことしやかに流れているのは私の頭の中だけであろうか・・・?)。
もちろん芝居の時にも女性メンバーはいたけど、意味合いは異なる。
俄然張り切る私がそこにいた・・・。
話は変わって、今日、二日ぶりに息子と会話した・・・。
親父は相変わらず「仁義なき・・・」の世界にいる。(東映作品:飯干晃一作・深作欣二監督)
「ほいで、お前今からどうするんない。ほんまに塾辞めるんか・・・のう?」
「・・・」
「お前が続けたい思うんなら、明日の朝9時半に教室に来いや!待っちょくけん・・・のう?」
「・・・」
息子は終始無言を押し通した。
果たして息子は明日、教室に来るのであろうか・・・?
「仁義なき・・・」が実録であれば、こっちも実録である。