どうせなら知っている者がいるサークルが良いと思い、Oさんが既に入会していたサークルに2人して入ることになった(これが私の運命を、そして人生を変えてしまうことになろうとは・・・まあそんな大事ではないが、過去があったから現在があるのであって、過去を否定することは、現在の自分の存在を否定してしまうことになるので・・・)。
それは映画と演劇の二つの部門を持つ一風変わった○動舎というサークルであった。当時は8ミリ映画の自主制作が流行っていて、石井聡互だの大森一樹など学生監督が脚光を浴びていた。
映画部門は所謂映画フェチみたいな連中の集まりで、監督やら脚本やら書きたくて仕方がない者たちばかりである。(ちなみに、「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」の監督は一つ下の後輩であるし、テレビ番組のオープニングもしくはエンドロールに表示される脚本担当に後輩の名前を良く見たりする・・・)
私はそれほど映画好きではない。その理由で演劇部門へ入った。他の2人の同級生も同じであった。
演劇部門はといえば、目立ちたがり屋の集まりである。とにかく自己主張、自己顕示を前面に押し出したような輩ばかりであった。一般人からみれば変人扱いされかねない連中である。しかし、妙に居心地が良かったりなんかして・・・。