本日、休日だった(お昼前から夕方まで会社にいたが・・・ワーカーホリック状態)。本日より「オヤジ塾」の開塾である。
<親父VS息子のバトル>は一時休筆させていただき、開塾の報告をさせていただきます。
教室は、息子の話し相手だった祖父(私の父親)の部屋。和室なので「フローリング素材」をホームセンターで買ってきて、元職場から(これに関しては<オヤジのプロフィール>で紹介させていただくことにしよう)机や椅子、ホワイトボードを無料で持ち運んで、何とか教室らしく設えたつもりだ。
共働き家庭なので本来ならば息子はかぎっ子だった。しかし、祖父と同居していた(祖母:私の母は17年前に亡くなっている)。学校から帰ると祖父の部屋でゲームをしたりしていた。息子の孤独を癒してくれる存在だった。
息子が小学校5年のとき、祖父は逝った。息子にとっては始めての肉親との別れであった。今から3年前の2月7日未明、父は逝った。夜中に入院中の病院から報告を受け、カミさんと病室におもむいた。
静かなる「死」であった。改めて父に別れを告げ「喪主」として葬儀の段取りを進めていかなくてはならなかった。葬儀会社とあらかたのことを打ち合わせして、いったん家に帰った。
娘と息子はまだ眠りから覚めていない。起床予定より早めに二人に祖父の死を告げた。娘は当日が高校入試の推薦合格発表の日であったので、頭の中が混乱していた様子だった。
息子に祖父の死を告げると、最初は冗談かというような顔をしていた。しかし、いつもと違う父の顔をみて真実であると認識したようである。再び布団を被り嗚咽していた(被った布団が大きく揺れて、堪えきれないような叫びが父には漏れて聞こえた)。
息子にとってかけがえのない存在だった祖父の部屋で、こうしてオヤジと向き合うのも、何かの因縁であるのかも知れない。今日はいつになく神妙な面持ちであったように思う。
とにもかくにも、オヤジとの二人三脚は本日から開始である。私も、会う人毎にこの「ブログ」のことを宣伝している以上、もう後には引けない。「有限実行」。おそらく自ら発するのは生まれて初めての言葉かも知れない。
土曜、日曜限定のオヤジと息子の二人だけの学習塾である。時間は、息子のクラブや、私の仕事の都合に合わせての変動制だ。これも親子ならでは、である。時には徹夜もあるだろうし、父の都合で休講もあり得るかも知れない。しかし、週2回の70分2コマの授業枠は、別枠(代講)を設けてでも確保していくつもりである。
しかし、絶対評価に絶対に打ち勝つ覚悟で「授業」には臨むつもりだ。息子としては塾というものは勿論知らないし、しかも講師は自分の父親である。気分的には少し浮ついていた。そんな息子を一喝した。「遊びでやっとんじゃないんで!ワシはマジなんじゃ。お前も本気で高校へ行きたいんなら真面目にせいや!」
いつになく本気モードの父の気迫に気おされたのか、それからは神妙な態度で授業に臨んでくれたように感じる。